私は今年で 29 歳になろうとしている独身男性である。
私が大学を出て就職するときに住み始めたのが、現在住んでいるアパートである。
築 20 年位経っていて、地方の小都市に在ることも手伝ってか、家賃は月 2 万 7 千円と格安である。
住み始めた頃は、こんなボロいアパート 2、3 年で引っ越してやる、と思っていたのだが、7年目を迎えようとしている今も住み続けているのには、それなりの理由がある。
私の部屋は1階の一番奥の部屋で、その真上及び斜め上の部屋には20代後半と30代前半と思われる女性が住んでいる。
あまり美人とは云えないが、見たところ男の出入りも無さそうで、ちょっと田舎臭い感じが、かえって私のマニアックな部分をそそるのである。
まず、私は彼女達のゴミ漁りから行動を開始した。
毎週火、木曜日の可燃ゴミの日に、私は彼女達が捨てていったゴミ袋を漁った。
朝、出社するときに玄関前で息を潜め、2階の女がドアを開けゴミを捨てに行くのを確認すると、わたしも自分のゴミ袋を持ち車に乗りこむ。
そして、彼女がゴミをゴミ置き場に置いて戻り始めたのを確認してから、車をゴミ置き場に横付けし、自分のゴミを置く と同時に、彼女 が置いていった ゴミ袋を車に載 せるのである。
この行動を約 1年間続けた結果、使用済みパンスト3足、使用済み(洗濯済み)パンティー5枚、ブラジャー、スリップ2枚ずつをゲットした。
さらに、私の住むアパートは壁が薄く、彼女達の咳払いや電話で喋る声などが筒抜けなのである。
トイレの水を流す音なんかも聞こえてくる。
ある日私は、ユニットバスの上にあるハッチのような蓋があることに気づいた。
人間の体一つがようやっと入るくらいの大きさである。
その蓋を私は押し上げてみた。
長い間開けられていなかったこともあってか、ゴムパッキンの部分がくっついていて開けづらかったが、何とか私は蓋を開け、フロオケの縁を踏み台にして、その部分から上半身を乗り出す事が出来た。
上を見上げた私の目の前には、2つのユニットバスの底があった。
アパートによく見られる構造で、隣同士の部屋のレイアウトが左右逆になってるのである。
したがって、2つのユニットバスは私の目の前に2つ並んで設置されていた。
しばらくすると、真上の部屋の女がカチッという音と共にユニットバスの電気をつけ、入って来たのがわかった。
そして、便器の蓋を開ける音、衣擦れの音。
まる聞こえである。
しばらくすると、チョロチョロチョロチョロチョロとおしっこの音が聞こえ始めた。
どうやら一人暮しのため、水を流して音を消すなんて事はしないようである。
おしっこの音が途切れた後、1分間ほどの静寂があった。
一瞬私の存在に気づいたのかと思ったが、そんなはずは無い。
向こうから私の姿は見えないし、物音がしたとしても、人は上からの物音にはすぐ気づいても、下からの物音には中々気づかないもんである。
そんな事を考えていたとき、突然、ブッ、プピープリッとおならの音が聞こえてきた。
そして、気張ったため息と同時に、ポチャッ、ポチャンとウンコが便器の水が溜まっている部分に落ちる音がした。
そして、彼女はハアーとため息をつくとカラカラカラとトイレットペーパーをたくし上げ、サッサッという音と共に尻を拭き上げ、ザバーと水を流しユニットバスから出ていった。
2万7千円とは何とも安い家賃ではないか。
次は、何とかユニットバスの何処かに穴を開け、実際に覗いてやろうと計画中である。